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自然塗料いろは

容量:0.8L、3.5L、16L

日本の風土と風景によく似合う、環境に優しく安全で、優れた耐候性と美しい色を追求した日本の塗料をつくりたい。
そのような想いから「いろは」は生まれました。

天然顔料「ベンガラ」が作り出す美しい日本の色が、いろはの最大の特長です。
一度塗ればしっかりと色がのり、さらに布で拭き伸ばすとより美しい木目が浮き出てきます。
においはとても少なく、作業時に不快な思いをすることもありません。

植物油や天然樹脂を主成分に構成されたいわゆる自然塗料は、従来の塗料に比べ人への安全性が高く、環境への負荷が少ないと言われています。
日本の建築においては古来より、荏油や亜麻仁油といった植物油、柿渋やベンガラなどの天然素材を混ぜて作った塗料が、木材保護や着色を目的として塗られてきました。
天然の油を塗り込まれた木材は、時が経つほど深みのある古色の美しさをあらわします。

日本古来の天然塗料のよさを受け継ぎ、より塗りやすく、より長持ちし、濃厚で美しい日本の色彩美を出せる国産の塗料として「いろは」は完成。2006年4月の発売以来、多くの木造建築に使用されています。

自然塗料いろはの特長

  • 一度塗りでしっかり着色し、濃厚な色がつきます
  • 屋内、屋外、どちらも使用可能で優れた耐久力を発揮します
  • 撥水性に優れシミや汚れから木を守ります
  • 素材に対して塗り伸ばしやすく、嫌なにおいもなくとても作業性のよい塗料です
  • 植物オイルが木材に浸透し、表面に塗膜を作らないので木の調湿作用を妨げず無垢材の質感と温もりを感じられます
  • 日本建築の古色に対応し、古民家再生時の木材の色合わせにも使えます
  • アマニ油やミツロウ等の天然成分から作った塗料。有害化学物質を含まず食品衛生法にも適合。地球環境に優しい自然塗料です
  • 本物の木のある生活を求める方におすすめします

自然塗料いろはの成分:成分の説明と安全性について

植物油 桐油 アブラギリの種子から採取される乾性油
亜麻仁油 亜麻の種子から採取される乾性油(乾性油とは乾燥する性質のある植物油のこと)
天然樹脂 ロジン(松脂) 木を汚れにくく強くするための天然樹脂として使用
蜜蝋(ミツロウ) ミツバチの巣より抽出されるロウ成分。塗装面を滑らかにし、撥水効果を持たせる働き
添加物 無鉛乾燥剤 塗料の乾燥を促進させる成分
イソパラフィン 化粧品グレードの安全性の高い無臭溶剤。作業性や乾燥性をよくするために使用
顔料 ベンガラ 着色性と耐候性に優れた無機顔料
酸化チタン 白に使用されている
カーボン 黒に使用されている

自然塗料いろはの用途

木部全般 屋内・屋外

【屋内】
無垢床 腰板 柱 壁 建具 家具 カウンター他

【屋外】
外壁木部 軒天 化粧垂木  破風板 濡れ縁 玄関ドア ウッドデッキ ログハウス 他

使用例

クリア:杉の羽目板
クリア:マンションの無垢リノベーション
胡桃色:杉 建具 玄関床
琥珀色:無垢フローリング
屋外:黄櫨染
屋外:山吹

自然塗料いろは 耐候性テスト

暴露試験

屋外で塗布面を上向きに 4年間放置
(平成18年7月15日~平成22年6月29日)

耐汚染性スポットテスト

試験対象 デスク用アルダー材木片
いろはクリア
試験方法 アルダー材表面を#320番のサンドペーパーで素地調整
いろはクリアを塗布(拭き取り塗り)
2時間後再度いろはクリアを塗布(拭き取り塗り)
養生期間:7日間
表面に汚染物質を付着させ24時間放置後洗浄(水拭き)し汚染の程度を目視で判別

汚染物質 判 定
コーヒー
ウィスキー
醤油
ソース
食酢

諸注意事項

  • 自然発火について
    亜麻仁油などの植物油は乾性油と呼ばれ、酸化重合(空気中の酸素に反応)して乾燥する油です。
    塗料の拭き取りなどで油をたっぷり含んだウエス(布)などをそのままゴミ箱や空き缶の中に入れて放置されますと、酸化の際に発熱し、時間がたつと高温になり自然発火することがあります。
    自然発火による火災を防ぐため、塗装時に使用したウエスやスポンジ、刷毛などはそのまま放置せず、使用後ただちに焼却するか、廃棄するまで水につけておいてください。
    (木材に塗布した塗料が自然発火することはありません)
  • 顔料の沈殿について
    いろはは顔料の割合が高いので、長期間保管する場合は缶の底に顔料が沈殿します。
    ご使用前に容器をよく振り、塗料を十分混ぜてください。
    缶の底に顔料が沈殿し少し固まっている場合は、棒などでよく混ぜたあと容器をよく振り動かして顔料を均一の状態にしてください。
  • 色ムラについて
    木材の種類や素地の状態により、塗料の吸い込みや仕上がりの色が異なりますので、塗装前に必ず試し塗りをして色を確認してください。
  • 塗装後の乾燥時間について
    植物油が主成分の塗料は乾燥に時間がかかります。塗装の際は塗布後すぐにウエスで十分(塗布面がサラッとするまで)拭き取りをおこない、風通しをよくして乾燥させてください。
    刷毛等で塗布し拭き取りが不足した場合は、何日たってもベタつきが残ります。
    特にいろはカラーは塗装後しばらく洋服などに色が付着することがありますのでご注意ください。
  • 換気について
    塗装中及び乾燥中は十分換気をしてください。風通しをよくすると塗料の乾燥も早まります。

木材塗料・木部保存剤および関連商品の販売「PAINT TOWN」